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◉「ジモトエイゾウサイ in 宮古」レポート

去る2月24日(日)のシネマ・デ・アエルでは、パートナープログラムとして、「ジモトエイゾウサイ in 宮古」(事業主体:みやこ映画生協)が行われました。地域内外のグループ・団体による映画上映会やコンサート、伝統芸能などの文化イベントや交流イベントを、シネマ・デ・アエル(東屋さんの蔵)を利用して行われる事業。それがパートナープログラムです。

さてこの日は、宮古に関連ある映画が4作品上映され、多くの方で賑わいました。1作品めは、2005年夏に、250名以上の市民が参加し、宮古を舞台に製作された『あの夏、タイムマシーンにのって」。2作品めは、宮古市出身の女優・太田いず帆が出演の岩手復興ドラマ『日本一小さな本屋』が上映されました。ジモトの映画が上映されるとあって、シアターは開演前から賑わい、はじめてシネマ・デ・アエルを訪れたという方も多く見られました。

午後のプログラムは、早池峰山のふもとタイマグラの森を舞台に撮られたドキュメンタリー映画『タイマグラばあちゃん』『大きな家〜タイマグラの森の子どもたち』。

館内は、60名を超える超満員。補助席をつぎつぎと追加するなど、これまでにないような経験にプロジェクトメンバーはうれしい悲鳴。ともに10年以上前の作品ですが、タイマグラ作品の根強い人気と関心を窺わせました。そしてスペシャルゲストとして、両作品を監督した澄川嘉彦監督がご来館。上映後に貴重なお話を聞かせてくださいました。

素朴ながらも心豊かな生活を送る老夫婦を撮り続けた『タイマグラばあちゃん』上映後には、作品では触れていないが、「マサヨばあちゃん」の家の近くで縄文土器が発見されたという裏話も披露。4000年前のものであることが分かったが、ばあちゃんは別に意に介さぬ様子だったと、ほほえましいエピソードです。

『タイマグラばあちゃん』の撮影のためにタイマグラに住み始め、1年ののちに家族を呼び寄せた澄川監督が、自然の中での生活と子どもたちの成長を収めた『大きな家』。上映後トークの、その終わりに澄川監督は、タイマグラで学んだこととして、次の二つを教えてくれました。「時間とは命そのもの。なんでも効率化の今の世界にあって、時間はいくらかかってもいい、時間がかかることは悪いことじゃない。それをタイマグラで学んだ。それともう一つ、助け合うこと」。

監督トーク後に行われたサイン会にも長い列ができ、シネマ・デ・アエルのパートナープログラム「ジモトエイゾウサイ in 宮古」は盛況のうちに終わりました。

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